ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 哀れみを込めた目で俺を見るな!!


「おい八雲、真白さんに術かけてやれよ」

「ちょっ、ユッキー!?」


 何を言い出すんだよ!


「だってそうすれば雷斗のこと視えるんだろ? 話せるじゃん」

『ナイスアイデア、ユッキー!』

「いや、待て待て待て! いきなりそんなことしたらにじ、真白さんがびっくりするだろ!」


 急に塩かけられたと思ったらユーレイが視えるんだぞ?
 腰抜かすわ!


「すぐに順応してるお前らがおかしいんだからな!?」

「えー、そうか〜?」

「俺もそう思うし、そもそもできない」


 八雲がいった。


「できないって?」

「この術、一日二回までしかできないんだ」


 えっ、そうなのか?
 まさかの制限付き?


「俺はまだまだ修行中の身だから霊力が足りなくて。あんまり力を使うと疲れるから、じいちゃんにやるなって言われてる」


 そうなのか。
 つまり、今はもうユッキーとウッキーに使ってしまったから無理ってことか?


「だから、仮に真白さんにかけるとしたら明日以降。ユッキーかウッキーのどっちかにはかけられないってことになるけど」

「やっぱさ、急にユーレイなんか視えるようになったらビビるよな?」

「うん、絶対コワイしやめた方がいいよね」