ライバルがユーレイなんて聞いてない!



「ま、真白さんも園芸部の活動?」

「うん、花壇の水やりしてたの」

「そっか。いつもえらいよな」

「わたしが好きでやってるだけだよー」


 こういうところが好きなんだよな……。


「じゃあ、また教室でね」

「う、うん、また後で」


 昨日までは最悪だと思ってたけど、今日は朝から虹架ちゃんと話せた!
 最高にいい日だ!

 頭の中が虹架ちゃん一色になっていた俺は、完全に雷斗の存在を忘れていた。


『……晴真、今の子誰?』

「うわ、びっくりした! お前いたのか」

『ずっといたよ。ねぇ、誰?』


 こいつに虹架ちゃんのこと教えたくねーんだけど……。


「別に。同じクラスの女子だよ」

『同じクラスの。仲良いの?』

「隣の席だからしゃべるだけだって」

『ふうん……』

「なんだよ。何が言いたいんだ?」


 もしかして、俺が虹架ちゃんを好きなことバレた?
 ユッキーにはバレバレだって言われたし。

 こいつにまで知られたくないんだけど……!


『オレ、あの子のこと知ってるような気がする』

「え?」

『前にも会ったことある気がするんだ』

「え、マジで?」

『なんかすげービビッときた。これ、運命かもしれない』

「は?」

『オレ、あの子に惚れちったかも!』

「ハァーー!?」