ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 *


 翌日、サッカー部の朝練があるから早朝から登校していた。
 ちなみに雷斗も一緒だ。

 ついてくんなって言ったけど、俺に取り憑いてるから否が応でもついてきてしまうらしい。


「お前、あんまり話しかけるなよ」

『わかってるって。それにしても学校かぁ』


 雷斗はなんだかしみじみと校舎や校庭をぐるりと見渡していた。
 ちなみにうちの中学はフツーの公立中学だ。


『なんだか懐かしい気がする』

「なんか思い出せたか?」

『なーんにも』


 ひょっとしたらうちの中学出身かも、と思ったがどうやらちがうようだ。

 今日の朝練はドリブル練習中心だった。
 コーンが並べられているコースを、上手く交わしながらボールを蹴る。

 そしてそのままゴール! ……とはいかず、明後日の方向に飛んで行ってしまった。


『晴真の下手くそ〜』

「うるせえっ」


 飛んで行ったボールを追いかけていくと、


「あ、小日向くん! おはようっ」

「にじ……真白さん!」


 うおお、まさか虹架ちゃんと会えるなんて!
 やばい、めっちゃうれしい。

 虹架ちゃんはボールを拾って渡してくれた。


「朝練? がんばってね!」

「あ、ありがとうっ」


 ああ、今日もかわいい……。
 虹架ちゃんの笑顔を見てると癒される。

 ものすごいパワーをもらえて、今ならシュート何発でも打てそうだ。