あっ、やべ……。
姉ちゃんの顔がみるみる鬼になっていく。
「なんでもないです!」
「晴真、後でアイス買ってきなさいよ」
「買ってきます!」
あーもー!! これだから姉ちゃんは!
いつも俺のことパシリにしやがって!
だけどこれ以上は逆らえない。
悲しい弟のサガってやつだ。
『晴真ー! オレもアイス食いたい!』
「うるせーな! 食えるのかよ!」
『さあ? 試してみよーよ』
「知るかよ!」
「だから晴真、うるさい!」
もうやだ、今日は散々だ。
変なユーレイに取り憑かれたり、姉ちゃんにパシられたり。
なんで俺がこんな目にあわなきゃならないんだ。
つーかこのままだと、俺はずっとひとりごとしゃべってるヤバいやつに見られるってことじゃないか?
こんなうるさいやつと四六時中一緒にいて、だけど他の人には見えないから俺一人がしゃべってる。
最悪じゃねーか!
「絶対成仏させてやるからな!」
『わー、頼もしいなぁ』
自分のことだというのに、なんで雷斗はこんなにものんきなんだ?
本当に変なやつ。
ちなみにアイスは食べていた。
「うまい!」ってやたらと感動していた。やっぱり変なやつだ。



