雷斗は俺の部屋の中でふよふよと浮きながら言った。
『オレずっとあの交差点から動けなかったって言ってたじゃん? でも今は、晴真がいるところなら動けるっぽいんだよね』
「なんでだよ?」
『多分、晴真に取り憑いたからじゃない?』
「はあっ!?」
俺に取り憑いた!?
『多分あの雷落ちた時、あの時に晴真に取り憑いたんだよ』
「はあーー!? なんだそれ!」
『まっ! そーゆーわけだから! よろしくな相棒!』
「誰が相棒だ!」
おいおい、ちょっと待ってくれよ。
ということは、これからずっとこいつと一緒ってことか?
「いや出てけよ!」
『無理だって』
くそっ、成仏するまでこのままってことか。
何としてでも雷斗の記憶を思い出させて成仏させないと困るじゃねーか!
「ちょっと晴真! うるさい!」
「姉ちゃん!」
俺の姉ちゃん、名前は晴香。高校生だ。
とにかく怒るとおっかない。
「あんた何一人でブツブツしゃべってんの?」
「あっいや……友達と電話してたんだよ」
「ふーん?」
姉ちゃんは疑いのマナコを向けている。
やっぱ姉ちゃんに雷斗は視えてないんだよな……。
『晴真の姉ちゃん美人だな!』
「どこがだよ? 見た目は良くても中身は鬼だぞ」
「なんか言った?」



