ライバルがユーレイなんて聞いてない!



 八雲がそうたずねた直後、振り返った双子は大声をあげた。


「うわあ! なんだお前!」

「もう一人いる!?」

『え、オレのこと視えるの?』

「しゃべったぁ!!」


 マジで? 塩をふりかけたらユーレイが視えるようになった?
 どうなってんだ?


「実は俺、神社の息子なんだ」

「あ、うん、それは知ってる」


 今いる八雲の家が正に神社だからだ。

 八雲の実家は八雲神社というこの地元に昔からある、小さいけど歴史のある神社だ。
 八雲のじいちゃんが神主さんで家族で神社を守ってるらしい。

 俺は毎年初詣にはこの神社にお参りに来てる。


「で、霊感があるんだ」

「「「レイカン?」」」


 思わず三人でハモってしまう。
 八雲はこくりとうなずく。


「ユーレイが視えるってこと」

「「「マジで!?」」」


 あ、またハモった。


「初耳なんだが!?」

「今初めて言ったから」


 八雲は最初に俺から声をかけ、中学で初めてできた友達だ。
 それからユッキー、ウッキーともつるむようになってほぼ毎日一緒にいるけど、霊感があったなんて。

 さすがは神社の息子ってやつ?


「今のは霊を視えるようにするための、簡単な“術”みたいなもの」

「お前そんなことできんの!?」

「これしかできないんだけど」

「いやめちゃくちゃすげーじゃん!」