ライバルがユーレイなんて聞いてない!



「はい、お茶」

「サンキュー、八雲」

「ありがとう」

 『ありがとな!』

「――って、なんでお前まで茶しばいてんだ!!」


 俺はもうつっこまずにはいられなかった。

 八雲の家におじゃまさせてもらって、お茶をいれてくれたところまではいい。

 問題は、なんでユーレイのこいつまでいるのかってことだよ!!


 『あ、お構いなく』

「いや構うわ!」

「さっきから晴真、大丈夫かよ」


 ユッキーが明らかにドン引きした目で俺を見ている。


「雷に打たれて頭おかしくなっちまったのか?」

「ねぇ晴真、お茶飲んでないで病院行った方がいいんじゃない?」


 ウッキーは心配そうだった。

 くそ、こいつらにはコレが見えてないんだもんな……。
 実はこの場にはユーレイがいる、なんて言っても信じられないと思うし。


「ユッキー、ウッキー。これ持って」


 八雲が白い紙切れを二人に渡す。
 筆で何か書いてあるみたいだけど……もしかしてお札か?

 きょとんとしながら言われた通りお札? を持つ双子の頭の上に、八雲が塩をふりかける。


「うわあ!」

「ちょっ! 何すんだよ、八雲!」

「みえる?」