ルナのイケメン生活

中学校では内申点余裕の高校にした。
家から近いのと制服が可愛いから選んだ。
それに入学式の時に見つけたんだ。すっごいかっこいい人。

(同じ年の人なのかな)


式が終わって,
クラスごとに集合写真を撮ることになった。
(えっ、同じクラスだったんだ)
偶然にも隣になった。

(今日はちょっとヘアスタイル失敗だったんだよね。
髪型、変じゃないかな)

「はい。終わりましたよ」
担任が終わりをつける
「おい、ヘアピン」
声は中性的でルナに言っているのかはじめはわからなかった。
「あっ、ありがと」

(会話しちゃった)
大切なヘアピン。高校は別になった友達からの贈り物。
(ちょっと汚れちゃったけど、拾ってくれてよかった)
その後、教室に戻り、オリエンテーションを受ける。
1年生で選択科目はそんなにはないようだ。移動教室は週3くらいある。
(校内、迷ったらどうしよう)
席が近くなったことで、友達ができた。
渡辺りりかと関本ななみ。
「この学校って髪染めるのもありみたい。だから多少染めようかなと思って」
「だよね。それが目的でこの学校受けたんだもん」
2人とも成績的には余裕だったらしい。
バイトできる高校ということでここに決めたりりか、制服が可愛く髪型自由だというところでこの学校にしたななみ。
「私もそんな感じかな」
もっとも進学率もそれなりの学校だからこそ、親を説得できたのだ。
今日は初めてのお弁当がある日。
りりかもななみもお弁当を広げている。
りりかはピーマンが嫌いらしく嫌な顔をしていた。
「あ、柊くんだ」
だれ?
「クラスで一番って人気のイケメン君らしいよ
背も高くって」
「髪染めているのかな?栗毛色って綺麗な髪してるよねぇ」
「そうだよね。アタシ、ヘアピン拾ってもらっちゃった」
「それ、あんまり大きな声で言わないほうがいいよ。このクラスの子、ほとんど柊くん狙いみたい」
実際彼の周りにはお弁当持ってきた一軍女子が群がっていた。
「あー。あの中かき分けていくの無理じゃん」
相当可愛ければ別だけれども。
「イケメンは遠目でみるのが大正解」
「そうかも」
二人ともノリはいいが、自分のルックスに自信はないらしい。化粧をしているタイプではないためにギャル系のようなコテを巻いているようなタイプとは仲良くしたくはないのだろう。
「ねぇ」
「は?」
「次の時間、教科書忘れた。見せて」
「そんな事言われても」
「隣の席の子にかりなよ。うちら誰とも近くないし」
少し大きな声でななみはいってくれた。
柊くんと甘ったるい声が響く。
「もぅー。ルナってば、危ういぞ。キッパリはっきり断らないと」
「ありがと」
次の時間は数学。ルナが苦手な教科。
しっかりと聞いていかないとすぐに置いていかれそうだ。
柊くんとはそれきりだと思ったのに。