リベンジ♡ラブ

そして、1週間後…

内定通知が届いた!

やったぁぁぁあ!
これで、いおにぃに会いに行ける!!!

私の頭の中にはそんな事しかなかった。

♦︎♦︎♦︎

今日は初の出社日。
気合い入れていくぞー!

しかし、IT…?

あいてぃー?

あいてぃー。

ITって一体なんなんだろう?

私は内定通知と共に送られてきたRE:CODEのパンフレットも見ずに会社に向かったのだった…

到着すると、新入社員のほとんどはすでに到着していた。

しまった!
出遅れた!?

私は急いで新入社員の列に紛れ込む。

「さて、今からそれぞれの部署を発表します。」

小太りの面接官だったおじさんが言う。

「青野君、君はエンジニアとしての採用だから、開発室に回ってくれ。
新庄さん、あなたには経理をお願いします。
磯野君、君は企画部だよ。
………
結城さん…」

そして、ついに私の名前が呼ばれた!

「はい!」

「君はねぇ、新しく出来た《《クロスファンクション課》》に行ってください。」

は?

クロス…
ファンクション…
課…???

何ですか、それ?

しかし、ここはITベンチャー企業。
もしかしたら、結構有名な課なのかも?

いや、でも、新しく出来たって…
言ってたよね…?

私は勇気を出して聞いてみた。

「あのぅ、クロスファンクション課って一体…?」

「…行けば分かるから…
社長室の中だよ。」

えぇ!?

社長室の中!?

秘書じゃあるまいし!

しかし、解散と言われて新入社員達はすぐに各課に向かった。

私も行かなくてはならないだろう…

でも、へーんなの!

何なの?
クロスファンクション課って?

私は社長室に向かった。

中にはずっと夢見ていたいおにぃが居る。

「い、いおに…
じゃ無い!
鷹宮社長!
クロスファンクション課の結城ひなこです!」

「あぁ…」

いおにぃは無表情でデスクを顎で指した。

座れ、という事らしい。

「あ、あの…!」

「何だよ?」

「クロスファンクション課って…?」

「橋渡し…」

「は?」

「俺と各部署の橋渡しだ。」

「は、はぁ…?」

橋渡し?
それで、クロス?

「俺はさ、この会社を大きくするまでにかなりの人を切った…
今でも、月の業績が一定に達しない者は1ヶ月でおさらばだ。
それで…
ついたあだ名が、地獄の鷹(ヘルホーク)だ…

誰も俺と目を合わせようともしねー…

そこで、お前の出番だ。
みんなの意見を俺に渡し、俺の考えをみんなに広めろ。」

な、な、なんで、私ぃぃ!?

そんな心の叫びが顔に出ていたのかもしれない。

「俺を怖がらないのは、お前だけだから…」

その言葉に何だか胸を打たれてしまった…

「任せてください!
鷹宮社長!
私が立派にクロスファンクションをやってみせます!」

こうして、ITベンチャー企業でのクロスファンクション課、約1名の奮闘が始まったのだった。