「ねぇ京〜♡このあと一緒にデートしよ?」


「はぁ?あんた昨日も京を奪ってったじゃん。今日はあたしの番!」


「え〜京〜、今夜は私の家においでよ♡今日親いないんだ〜♡」




騒がしい放課後。教室の後ろの方からそんな会話が聞こえる。

顔のいい男の子と、それを取り囲む女たち。




それを横目に私は帰りの支度を進める。

手早く教科書を鞄に詰め、首にマフラーを巻く。




教室を出る時その男の方を一瞥すると目が合った。






「...今日は予定が入ってるから無理だわー」



「えー、ざんねーん」


「ならしょうが無いわね」


「...それって女?」




それらを聞き流しながら、私は教室を出た。