――Nagi side――
家にいても、私はいつも余っていた。
お父さんが再婚して、弟が生まれてから家の中心は自然とそっちに移った。
誰かに邪魔だと言われたわけじゃない。
お義母さんだって私に優しい。
……でも、本気で怒られたことも、褒められたこともない。
当たり障りない感じで接してくるその感じがとても嫌で。
ああ、私がここにいる意味ってなんだろうって考えた。
だから私は帰らなくてもいい場所をネットで探した。
それがゼロ番交差点だった。
同じように行き場をなくした子たちが集まって、ただ話をしたり一緒にいるだけ。
でもそれだけで気持ちが軽くなって、嫌なことは忘れられた。
誰とも深くは関わらないし、名前を知らないこともある。
それでも家よりは呼吸が楽だった。
イブが戻ってきたのは私がここに来て、2ヶ月経ったくらいのことだった。



