「福に、ちゃんと報告してきたで? ウチはちゃんと学校通ってるし、福っちゅう親友ができたことも」
昨日はパグの福ちゃんの命日、さあちゃんはちゃんと手を合わせて来れたのだという。
あれから、なんとか説明し私とパグの福ちゃんは名前と誕生日が一緒だっただけで別人(犬?)であることをわかってもらえた。
さあちゃんは、生まれた時から一緒だった福ちゃんを失ってからずっと落ち込んでいたのだという。
福ちゃんは、さあちゃんのたった一人の友達だったから……。
『ウチがしゃべるとな、皆変な顔すんねん。ウチ、お母ちゃんが大阪の人やで、家では標準語と関西弁のバイリンガールなわけや。けど、どっちかっちゅうと関西弁よりやのはわかっとるけど。小学校の時な、ウチの言葉聞いて皆笑うんよ。そっからもう怖くて誰ともこの言葉で話せんようになってしもうて』
そんなさあちゃんの心を支えてきたのがパグの福ちゃんの存在。
彼女を失ってしまったさあちゃんは部屋にひきこもり、学校もあまり行けなくなったという。

