「ちょっと待たんかい! ガラが悪いってどういうこっちゃ?」
桐生くんの足が急ブレーキ。
水谷さんが私の左腕を引っ張っている。いでで、私で綱引き状態なんだけど!!
「そのまんまの意味。福ちゃんから手離してもらえる? 君どっから来たの? 福ちゃんとどういう関係? 福ちゃんには女の子の友達なんていないはずだよ」
グサリッ! ド直球がフルスピードで過去のトラウマ引き連れてやってきたよ。
本当のこと言わなくてもいいじゃないの!
大体さ、あのマナちゃん掃除当番事件の翌日からよ、友達いなくなったの!
少しずつハブられたのは、桐生くんのせいでもあるんだからね!
桐生くんが私にばかりかまうから!
中学校に入ったら今度こそ桐生くんから離れて友達作って青春するんだいって思ってたのに! 七クラスもあるのに、どうしてまた同じクラスになっちゃったの?
それに人のこと言えないじゃん! 桐生くんだって私以外に友達いないくせに~!
「ウチは福の親友で、姉妹みたいなもんや。あんたこそ誰や? こんな無表情男が風花の彼氏だなんて、ウチは絶対認めへんで!」
え? 親友? いつ? さっきから?
い、いや、こんな美人さんと友達になれたのは嬉しいけど。
なんか癖強くない? おかしくない? 私の周りの人、強烈すぎない?

