仕方ない、福さんと私が別人だってことを証明するために、情報を聞き出しながら納得してもらうしかない。
「福さんがお亡くなりになられたのは、いつ頃ですか?」
「去年や、享年十五歳」
「十五歳⁉ そんなに若く?」
「いや、福は天寿を全うしたで? 大往生やったって、獣医も言っとったし」
ん? 獣医? 十五歳で天寿を全う?
「つかぬことをお聞きしますが、福さんはナニモノでしょうか?」
「……ああ、そやな、今のアンタは生まれ変わる前のこと、なんも覚えとらんのやろし」
そう言って少しだけ離れた彼女は胸元に下げたペンダントのヘッドに指をかけて、パカッと開く。
そこには『福さん』の写真が収められていた。
「福や、可愛いやろ?」
うん、可愛いけども? ペロンと舌を出し、愛くるしくハッハッしている、写真の中の福さん……。

