教室の入り口でこっちを見ている桐生くんに、小さく頷いて息を吸う。
「掃除当番は代われないの、ごめんね! 今日は早く帰らなくちゃいけなくて」
イヤだとは断れなくても引き受けることはしない自分が今日はいた。
グーパンチジェスチャーをしている桐生くんがニヤリと笑ってから背中を向けて教室を出て行くのが見える。
「ええっ、ちょっとも手伝ってもくれないの? 福ちゃんってば」
ヒドイと口を尖らせるマナちゃん。
掃除当番でもないのに手伝わせようとする言い分のが、よっぽどヒドイし、なんなら押し付けようとしていたくせに。
「ごめんねえ、本当にごめんねえ」
と大袈裟に、マナちゃんみたいに顔の前で手を合わせて謝り倒して、ランドセルを背負うとその場を逃げ出す。
「ちょっと痩せたからっていい気になってんじゃないの」
なんて悪口が聞こえてたけど何だか心は軽くて、昇降口まで走ったら桐生くんがそこにいた。
「掃除当番は代われないの、ごめんね! 今日は早く帰らなくちゃいけなくて」
イヤだとは断れなくても引き受けることはしない自分が今日はいた。
グーパンチジェスチャーをしている桐生くんがニヤリと笑ってから背中を向けて教室を出て行くのが見える。
「ええっ、ちょっとも手伝ってもくれないの? 福ちゃんってば」
ヒドイと口を尖らせるマナちゃん。
掃除当番でもないのに手伝わせようとする言い分のが、よっぽどヒドイし、なんなら押し付けようとしていたくせに。
「ごめんねえ、本当にごめんねえ」
と大袈裟に、マナちゃんみたいに顔の前で手を合わせて謝り倒して、ランドセルを背負うとその場を逃げ出す。
「ちょっと痩せたからっていい気になってんじゃないの」
なんて悪口が聞こえてたけど何だか心は軽くて、昇降口まで走ったら桐生くんがそこにいた。

