「あっ…恭牙っこれ、私から!」
ふと、昨日恭牙へのプレゼントを渡していない事に気付き、慌ててバックの中から箱を取り出した。
恭牙は、驚いた顔をしたけどすぐに
「開けていい?」
って、すっごい優しい笑顔になった。
なんだか、愛しいものを見るような恭牙の目が、私の心を優しくする。
ゆっくりと焦らすようにプレゼントを開けていく恭牙。
恭牙がプレゼントを開けている間、喜んでくれるかな?…とか、どんな反応をするかな?…とか、そういう気持ちでいっぱいだった。
恭牙は、全ての包装紙を取り去るとまたまたゆっくりと箱を開けた。
恭牙は、一瞬大きく目を見開き、その後優しく微笑んでプレゼントを取り出した。
「………愛美、ありがと」
箱の中身を取り出した恭牙は、今しているピアスをとって、私がプレゼントしたピアスを耳につけた。
「どう?」
どうって…………、似合っているしかないよ。
「かっこいい……」
そう言うと、恭牙は私に抱きついてきて耳元で囁いた……。
「愛してる……」


