泡のような世界で君と恋をする

なら――
逃げる選択肢は、最初からない。

「……来るぞ」

その瞬間。

境界が、拒んだ。

水が弾かれる。
圧が、私の身体を押し返す。

「――っ!」

息が詰まる。

(……あ、これ……)

分かる。

以前とは、違う。

共鳴があった時、
境界は“無視”した。

でも今は――
人間を、人間として認識している。