泡のような世界で君と恋をする

「聞きたいことがあります」

長老たちがざわつく。

「人間が、王の前で――」

「許す」

ルシアの一言で、空気が止まる。

「話せ」

私は、息を吸った。

「私は、“鍵”だと言われました」
「境界を開く存在だと」

誰も否定しない。

それが、答えだった。

「でも私は、何も知らない」
「利用されるだけなら、拒否します」

はっきりとした声。