泡のような世界で君と恋をする

「俺たちは、お前が一人で背負う必要はないと思ってる」

ルシアの指先が、わずかに震えた。

「澪のことも」
「お前のこともだ」

「……私は王だ」

そう言うしかなかった。

「それでもだ」
ミルルが即答する。

「仲間だろ」

短い言葉。
だが、それは今のルシアにとって、重かった。

王としては、孤立していく。
だが――

個としては、
確かに、支えが残っていた。

ルシアは、ゆっくりと息を吐く。

「……感謝する」

その言葉は、
王ではなく、ルシア自身のものだった。