泡のような世界で君と恋をする

「――ただし、僕のそばにいる限り」

 それは約束であり、宣告だった。

 泡のように揺れる世界の中で、
 私は人の世界から完全に切り離された。

 帰れない。

 そう理解した瞬間、胸の奥がきゅっと締めつけられる。

 それでも、彼の腕の中は不思議なくらい安心できて。

 海の底で、
 私は静かに沈んでいった。

 この恋が、
 逃げ場のないものだと知る前に