泡のような世界で君と恋をする

 ――ルシアのもの。

 そう暗に示されているのが、分かってしまう。

 胸がぎゅっと縮む。

「……あの」

 声を出した瞬間、全員の視線がまた集まる。

「私……名前……」

 言いかけて、言葉が詰まった。

 こんな状況で名乗る意味があるのか。
 名乗ったら、何かが決定してしまう気がして。

 それでも、沈黙が怖くて。

「……澪、です」