あなたに伝えたくて

まさかの言葉に、ギョッとした。

「うん。なんでそんなに驚いてるの?」

「いやいやいや!言っておくけど、私はそんな軽い女じゃないからね!?」

「え?そんなことぐらい、よく知ってるよ。あぁ!何か変なこと想像したんだ?食事に行くのに」

「なっ⋯⋯変なことなんか想像してません!」

「顔、紅いよ?案外、スケベなんだなぁ」

彼はクスクス笑うから、何だかちょっと悔しくなった。

思えば、彼とは、これまでに如何にもデートスポットというところには、行ったことがなかった。

友達としては、もうすっかり親しくなっていたけれど。

そして、次の週末には、初めてデートらしいデートをすることに。

デート先のレストランは、確かにホテルの最上階ではあったけれど、食事のあとは、少し遠回りするようにドライブしただけで、それこそ彼は、指一本触れることすらしなかった。

そして、日付が変わる直前には、部屋まで送ってくれた。