気まずい沈黙が続いて、どちらからも話しかけられない状況になっていた。
「もしかして…桜叶?」
聞き覚えのある、懐かしい声がした。
私の名前の部分だけ妙に響く、そんな声の持ち主。
「旭、先輩…」
私が振り返ってその名を呼ぶと、私を呼んだ人…旭先輩は目を細めた。
それと同時に、涼ちゃんは私の前に隠すように立ちはだかった。
あ、涼ちゃん‥私が旭先輩と顔を合わすの気まずいと思って隠してくれてるのかな…。
「お邪魔だったかな?」
私と涼ちゃんが一緒にいることについて、何も言わないんだ…。
そりゃそうだけど。もう彼氏でも何でもないんだし。なのに、私はどうしてがっかりしてしまったんだろう。
「まあ、そうですね。邪魔でしたよ。先輩、なんで今日に限ってここにいるんです?」
にこーっと効果音がつきそうな笑み。
こんなにも敵意をむき出しにして笑っている涼ちゃんを初めて見て、若干引いてしまった。
でも、私のために前にいて庇ってくれてることがわかったから、何も言えなかった。
「ひどい言い様だな、黒崎。たまたまだから、ごめんね。桜叶も、そんなこそこそしなくてもいいんだよ」
後ろにいる私をみて傷ついたのか苦笑いをする先輩。
その顔を見てハッとしたけど、すぐに背を向けて行ってしまい、何も声をかけることができなかった…。
「桜叶。大丈夫か?その…三谷先輩の…」
「…だっ、大丈夫!ごめんっ、ちょっとお腹痛くなっちゃったから先帰るね。お金は、レシート見て払う。じゃあ」
これ以上ここにいたら、我慢できないよ…っ。泣きそう。
やば…先輩の告白現場を見ても何も思わなかったのに、なんで、こういう時に限って…っ。
あの顔見たら、苦しくて……怖くて、自分が犯罪者になった気分に陥った。
先輩こそ、私に声かけてくれなければよかったのに…。
今日、何回先輩のことを考えればいいの…?
今年一番の走りで家まで全力疾走し、階段を駆け上がって自分の部屋のカギを閉める。
はぁ、はぁ……。びっくり、した…。でも、少しだけ…先輩と話せて嬉しかった。
「もしかして…桜叶?」
聞き覚えのある、懐かしい声がした。
私の名前の部分だけ妙に響く、そんな声の持ち主。
「旭、先輩…」
私が振り返ってその名を呼ぶと、私を呼んだ人…旭先輩は目を細めた。
それと同時に、涼ちゃんは私の前に隠すように立ちはだかった。
あ、涼ちゃん‥私が旭先輩と顔を合わすの気まずいと思って隠してくれてるのかな…。
「お邪魔だったかな?」
私と涼ちゃんが一緒にいることについて、何も言わないんだ…。
そりゃそうだけど。もう彼氏でも何でもないんだし。なのに、私はどうしてがっかりしてしまったんだろう。
「まあ、そうですね。邪魔でしたよ。先輩、なんで今日に限ってここにいるんです?」
にこーっと効果音がつきそうな笑み。
こんなにも敵意をむき出しにして笑っている涼ちゃんを初めて見て、若干引いてしまった。
でも、私のために前にいて庇ってくれてることがわかったから、何も言えなかった。
「ひどい言い様だな、黒崎。たまたまだから、ごめんね。桜叶も、そんなこそこそしなくてもいいんだよ」
後ろにいる私をみて傷ついたのか苦笑いをする先輩。
その顔を見てハッとしたけど、すぐに背を向けて行ってしまい、何も声をかけることができなかった…。
「桜叶。大丈夫か?その…三谷先輩の…」
「…だっ、大丈夫!ごめんっ、ちょっとお腹痛くなっちゃったから先帰るね。お金は、レシート見て払う。じゃあ」
これ以上ここにいたら、我慢できないよ…っ。泣きそう。
やば…先輩の告白現場を見ても何も思わなかったのに、なんで、こういう時に限って…っ。
あの顔見たら、苦しくて……怖くて、自分が犯罪者になった気分に陥った。
先輩こそ、私に声かけてくれなければよかったのに…。
今日、何回先輩のことを考えればいいの…?
今年一番の走りで家まで全力疾走し、階段を駆け上がって自分の部屋のカギを閉める。
はぁ、はぁ……。びっくり、した…。でも、少しだけ…先輩と話せて嬉しかった。

