もう一回言って


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ぬぅうう……。
「みーお?どしたの?」
ある日のホームルーム前、彩と話して気分最高!のはずだけど、昨日から私の気分は低下している。
涼ちゃんに私の気持ちを伝えた(好きとは言ってないけど)時から付き合っている私たち。
付き合ったことについて似合わないとか言われるのが怖くて、彩以外にはまだ言っていなく、秘密のお付き合いとなっている。
ただ、昨日それがあだとなって涼ちゃんに恋する一人の一年生の女の子にキツい言葉を言われたのだ…。
涼ちゃんに恋する一年生の女子は、私と同じくらいの背の高さで顔が小さく、伸ばしているのか長いポニーテールをしていた。

*昨日*
『あの!ちょっといいですか?』
いつものように部活をしている涼ちゃんを待つのに一人で校内をブラブラしていると、その一年生の女子に声をかけられた。
『柊木未桜先輩ですよね!?』
『は、はい…』
私は先輩のはずなのに、その女子の勢いに圧倒されてつい敬語になってしまった。
『黒瀬先輩の彼女なんですか?いつも一緒にいますよね?好きなんですか?』
ドキ…
いつもってわけじゃないけど…登下校だけ。たまにお昼一緒に食べるときはあるけど。
彼女、かぁ…この響き久しぶりだな。でも、今言うわけにはいけない。
『違うよ。ただの幼馴染』
『なら、先輩から離れてください。迷惑なんです。私、黒瀬先輩のこと好きなんです。邪魔しないでください』
うん。そうだよね。涼ちゃんのことを好きな子は今までに何十人も見てきた。