ふー、とため息をついて千咲に電話をかける。
俺から電話をするのは今が初めてだ。
「もしも『もしもーし!あっ、旭?さっきさ、知らない女の子が突然電話に出てさ、ちょ~怖かったぁ!え、何あの子、もしかして旭のストーカー?ヤバくない、警察に言ったら?あとね、前にも言ったけど、やっぱり旭のこと好きなんだよね!だから、好きな子いないんだったら付き合ってくれない?いつまでも友達のままとか我慢できなくて。旭ほど好きになったの私初めてだよ!ねえ旭―』
早口で勝手に話を進める千咲にうんざりする。
「悪いけど。俺、好きな子いるし。千咲…須藤さんの電話に出た子は俺の知り合いだからストーカーとか言わないでくれる?それと、前にも言ったけど須藤さんの気持ちには応えられない。ということでもう友達止めよう。須藤さんは俺と友達のままは我慢できないんだよね?連絡先も消しとくし、なんならブロックしておくから安心してね。もうただの同級生だから。…俺の好きな子を探そうとしても無駄だから。じゃ」
ちさ…須藤さんの突っ込む隙もないくらい俺も早口で全部言って電話を切った。
あの子は…須藤さんはそういう子だった。俺はなんで気づかなかったんだろうか。友達、という肩書きがあったから油断していたのか。
いや、今となってはどうでもいい。桜叶を傷つけたことには変わりないから須藤さんとはもう話さない。
俺が…一番傷つけてるんだけどね。その俺がつけた傷以外につけてはならないと罪悪感から桜叶を守るようになった。好きだから、っていう理由が一番だけど。
須藤さんに言った通り、電話帳から須藤さんの連絡先を消し、ラ●ンもブロックした。
「良かったんですか?私謝らなくても…」
「桜叶が謝る要素どこにもないから。俺が桜叶を守る。だから―」
「おい、腹減ったからなんか作るから、桜叶も手伝って」
こ、こいつ…人が大事なことを言おうとしてるときに…。
桜叶も慌ててキッチン行ったし。
嫌味たっぷりの笑顔を向けると、フンと鼻で笑われる。
…黒崎…俺が桜叶を傷つけていなくても、絶対告白の応援とかするつもりなかっただろ。
「お前は座ってろ。こっちには来るな」
キッチンの前まで行くと、黒崎が桜叶の前に立ちはだかって番犬のように唸った。
「はぁ…」
俺から電話をするのは今が初めてだ。
「もしも『もしもーし!あっ、旭?さっきさ、知らない女の子が突然電話に出てさ、ちょ~怖かったぁ!え、何あの子、もしかして旭のストーカー?ヤバくない、警察に言ったら?あとね、前にも言ったけど、やっぱり旭のこと好きなんだよね!だから、好きな子いないんだったら付き合ってくれない?いつまでも友達のままとか我慢できなくて。旭ほど好きになったの私初めてだよ!ねえ旭―』
早口で勝手に話を進める千咲にうんざりする。
「悪いけど。俺、好きな子いるし。千咲…須藤さんの電話に出た子は俺の知り合いだからストーカーとか言わないでくれる?それと、前にも言ったけど須藤さんの気持ちには応えられない。ということでもう友達止めよう。須藤さんは俺と友達のままは我慢できないんだよね?連絡先も消しとくし、なんならブロックしておくから安心してね。もうただの同級生だから。…俺の好きな子を探そうとしても無駄だから。じゃ」
ちさ…須藤さんの突っ込む隙もないくらい俺も早口で全部言って電話を切った。
あの子は…須藤さんはそういう子だった。俺はなんで気づかなかったんだろうか。友達、という肩書きがあったから油断していたのか。
いや、今となってはどうでもいい。桜叶を傷つけたことには変わりないから須藤さんとはもう話さない。
俺が…一番傷つけてるんだけどね。その俺がつけた傷以外につけてはならないと罪悪感から桜叶を守るようになった。好きだから、っていう理由が一番だけど。
須藤さんに言った通り、電話帳から須藤さんの連絡先を消し、ラ●ンもブロックした。
「良かったんですか?私謝らなくても…」
「桜叶が謝る要素どこにもないから。俺が桜叶を守る。だから―」
「おい、腹減ったからなんか作るから、桜叶も手伝って」
こ、こいつ…人が大事なことを言おうとしてるときに…。
桜叶も慌ててキッチン行ったし。
嫌味たっぷりの笑顔を向けると、フンと鼻で笑われる。
…黒崎…俺が桜叶を傷つけていなくても、絶対告白の応援とかするつもりなかっただろ。
「お前は座ってろ。こっちには来るな」
キッチンの前まで行くと、黒崎が桜叶の前に立ちはだかって番犬のように唸った。
「はぁ…」

