「その本、なんですか?」
気づけば、考えていた言葉じゃない、全然違うことが口から出ていた。
「えっ!」
急に聞かれた先輩は、よほど驚いたのかのけぞって椅子から落ちそうになってしまった。
「お、おお桜叶!これは…」
めちゃくちゃ焦ってる…。いきなり声をかけるのは悪かったな‥。
にしても、先輩が持ってる本、分厚い…。
先輩、本を読むの初心者なのに…?
「それって、【フローズの伝説(上)】ですよね。すごく面白いけど、長くないですか?」
私も好きなんだよなぁ、その本。
フローズという主人公が冒険者として旅をして、動物の仲間と共に数々の伝説を残していくお話。
上と下があって、どちらもすごく長い。しかも、絵がないから読むのには根気強く頑張らなきゃいけない。
ただ、読み終わったら自分の中の知識が増えた気がしてすっきりする。
「そうだね。だけど、俺の気になってる…好きな子がこの本が好きなんだ。だから、その子が好きな本を俺も読みたいと思ってね」
「そうなんですか‥」
やっぱり、好きな子のため…か。
私以外にもこのフローズの伝説が好きな人いるのは嬉しいけど…先輩に好きな子がいるって知って複雑な気分‥。
「桜叶。俺のこと嫌いじゃない?」
「へ」
な、なんでそんなことっ…。
先週、スーパーで避けたの、まだ気にしてるんじゃ…。
あれは本当に私が悪い。
「違います!嫌いというか…。とにかく、違うので。勘違いさせたならごめんなさい」
今まで避けていたことも含めて頭を下げると、先輩が息をつく音がした。
「良かった。なら、いいんだよ。桜叶に嫌われてたらどうしようかと思ったから」
子供が褒められた時のような満面の笑顔で私のことを見上げる先輩。
先輩は椅子に座ってるから上目遣いになってる…。
気づけば、考えていた言葉じゃない、全然違うことが口から出ていた。
「えっ!」
急に聞かれた先輩は、よほど驚いたのかのけぞって椅子から落ちそうになってしまった。
「お、おお桜叶!これは…」
めちゃくちゃ焦ってる…。いきなり声をかけるのは悪かったな‥。
にしても、先輩が持ってる本、分厚い…。
先輩、本を読むの初心者なのに…?
「それって、【フローズの伝説(上)】ですよね。すごく面白いけど、長くないですか?」
私も好きなんだよなぁ、その本。
フローズという主人公が冒険者として旅をして、動物の仲間と共に数々の伝説を残していくお話。
上と下があって、どちらもすごく長い。しかも、絵がないから読むのには根気強く頑張らなきゃいけない。
ただ、読み終わったら自分の中の知識が増えた気がしてすっきりする。
「そうだね。だけど、俺の気になってる…好きな子がこの本が好きなんだ。だから、その子が好きな本を俺も読みたいと思ってね」
「そうなんですか‥」
やっぱり、好きな子のため…か。
私以外にもこのフローズの伝説が好きな人いるのは嬉しいけど…先輩に好きな子がいるって知って複雑な気分‥。
「桜叶。俺のこと嫌いじゃない?」
「へ」
な、なんでそんなことっ…。
先週、スーパーで避けたの、まだ気にしてるんじゃ…。
あれは本当に私が悪い。
「違います!嫌いというか…。とにかく、違うので。勘違いさせたならごめんなさい」
今まで避けていたことも含めて頭を下げると、先輩が息をつく音がした。
「良かった。なら、いいんだよ。桜叶に嫌われてたらどうしようかと思ったから」
子供が褒められた時のような満面の笑顔で私のことを見上げる先輩。
先輩は椅子に座ってるから上目遣いになってる…。

