もう一回言って

今日は…誘ってるんだけどなぁ。

「いいよ…?」
言った途端、涼ちゃんが私の服のファスナーに手をかけ、下げ始めた。

だけど、半分くらいで止まり、私から離れてクッションに顔をうずめてしまった。

「りょ、涼ちゃん!?」
「…涼太」
「あ。りょ、涼太。大丈夫?」

私とするの、やだった‥?

「できない…」
「え?どうして?…嫌?」
涼ちゃん…涼太の袖をつかんで尋ねる。

そうすると、涼‥太は勢いよく顔を上げ、ブンブンと首を横に振る。

「なわけねぇじゃん。…でも、今はダメ」

「意味がわからないんだけど…?」

「…大切に、したいから。今やったら、ブレーキ効かなくて泣かせる」

じわっと目頭が熱くなる。

涼ちゃん…私のこと考えてくれてるんだ。