地面に– –ユアが、倒れていた。
ピクリとも……動かずに……。
ふらふらとユアに近づく。
右足の痛みは微塵も、感じられなかった。
ユアの頭からは、絶え間なく真っ赤な液体が流れている。
– –血だ。
真っ黒で空虚、なにも映していないその瞳を見た瞬間、
私は– –ヘナヘナと地面に座り込んだ。
ユアが実行しようとしたあるあること…それは、○○ショッピングモールの屋上から飛び降りて死に、海の元へ行く、だ。
なぜ場所が○○ショッピングモールかっていうと、ここは九階建てだからだ。
前回、二階建ての自宅から飛び降りたユアは、死なないどころか複雑骨折という、生き地獄を味わった。
今度こそそういう失敗がないように、ユアは高い建物を選んだ。



