1日限定の恋人〜一夜を共にした相手は昔好きだった同級生のCEOでした〜

 結局私達は本当に海に行く事になった‼︎
 車を運転する悠人は何もかもが完璧で私を惑わせる…
 私は自分の気持ちが悟られない様に必死に自分を取り繕った…

 高速道路を走らせた私達は本当に海に辿り着いてしまった…
 本当に海に来てしまうなんて、信じられない⁈
 
 海は水平線の彼方まで広がり、途切れる事なくどこまでも続いている…

私は嬉しくなって波打ち際まで足を延ばした…

「少しは気が紛れたか⁇」
 「えっ⁈」砂浜を歩いていた私は悠人に聞かれて驚いた様に振り返った…

 「あんなに生きていてもしょうがないとか、いなくなってもいいとか、昨日は散々くだ撒いてたからな」

 もしかしてそれで、私を元気づける為にここまで連れてきたの⁇

 「昨日は、もう何もかもが嫌になってたから…自暴自棄になってて、全てがどうでも良かった…でも、今はまた頑張ろうって思える…生きてて良かったって思えた‼︎悠人のおかげだよ」

 「あんなに落ち込んでたのに、立ち直るのも早いんだな」

 やっぱり私を元気づける為に連れてきてくれたんだ…

 「どんな事にもめげないのが私の売りだから…」

 悠人有難う…
 私達の距離が徐々に近付く…
 今日で終わってしまう関係なのに、このまま終わらせたくないと思ってしまう自分がいる…

 私達は今日1日限りの恋人同士…
明日には魔法が解けてしまっても、今この瞬間くらいは、私を近くに感じて欲しい…

 「キスして…」
 昨日も今日も、大胆になっている自分を恥ずかしく思っていたけれど、諦めて自分から何一つ行動できなかった高校時代よりも、今の自分の方がずっといい…

 このまま時が止まらないかな…
 私達は長い長いキスをした…