1日限定の恋人〜一夜を共にした相手は昔好きだった同級生のCEOでした〜

 「悠人は結婚願望とかないの⁇子どもとか⁇あんまり想像できないけど⁈」
 悠人が子ども⁈
 私は想像するおかしく思えて、少しクスッと笑ってしまった…

 「大学を卒業してから今のデザイン事務所を立ち上げるまで忙しく仕事してたから、結婚とか考えてる暇もなかったかな⁉︎彼女はいたけど、仕事が忙しくて会いたい時に会えないのが嫌だって言われて別れたり、結局結婚まで至らなかった…」

 真面目に答えられて私は少し返答に困ってしまった…

 「そっか…でも悠人は偉いね‼︎ちゃんと自分の夢叶えて…私なんてこの歳になっても派遣とかしてフラフラしてて、その派遣も切られてまた職なしだし、人生踏んだり蹴ったりって感じ…ちゃんとデザイン事務所持って働いている悠人は尊敬だよ‼︎」

 私は恥ずかしそうに言葉を発した…
 
 「まあ俺は努力したからな…葉月だって本当は夢があっただろう⁇大学の時に両親二人とも亡くならなければ、本当は大学中退しなくて済んだんだろ…」

 ズキっ⁉︎
 悠人は痛いところをついてくる…

「知ってたんだ…」
 
 私は教師になりたかった…
 でも、大学在学中に交通事故で両親が急死し、仕方なく私は大学を中退して働いた…
 私には弟もいたし、生活費を稼ぐためだ…
 高卒で働けるところは限られていたけれど、私はどんなところでもいいから働かなければと必死で働いた…

 今は3つ離れた弟も自立し、弟も働いて一人暮らしをしている為、解放された毎日を送っている…