1日限定の恋人〜一夜を共にした相手は昔好きだった同級生のCEOでした〜

 私はきっと悠人が好きなのだろう…
 高校の時にただ見ているだけの憧れの存在だった悠人と1日でも恋人でいられるなんて、自分にとっては贅沢で現実味がない…

 自分で誘ってしまったとは言え、ずっと憧れだった悠人と夢の様な一夜を過ごせて、それだけで私は十分幸せだ…

 憧れは憧れ…リアルじゃない…
 今日一日で私の魔法は解ける…
 遠くから見ることには慣れてる…
 今日を存分に味わおう…

 私は自分の中に芽生えている恋心という感情に蓋をした…
 
 「小谷野見てるとイライラする…」

 昔悠人に言われた言葉を思い出す…
 悠人にとって私はただ見ていてイライラするだけの、そそっかしい存在…
 昨日も私が帰りたくないと懇願したから、仕方なく私と関係を持っただけ…

 今日一日私に恋人になれって言ったのも、彼氏に振られた可哀想な私にただ同情しただけ…
 
 「…いいよ」
 一日でも恋人同士になれればいい…
 今この瞬間を楽しみたい…
 
 私は例え一日限定の恋人だとしても、この瞬間を思う存分楽しもうと心に決めた…