1日限定の恋人〜一夜を共にした相手は昔好きだった同級生のCEOでした〜

 こんな高級なドレスや靴を買えるなんて、悠人って何者⁈と驚いたが、今日私は一日限定の恋人契約を結んでいると言われてしまえばもはや何も言えない…

 悠人がCEOだと言ってキャーキャー言って黄色い声を挙げて騒いでいた女の子達の気持ちも分かるなと妙に納得してしまった…

 「次はアクセサリーだな」
 悠人がポツリと言った言葉にまた驚いてしまう⁈

 「アクセサリーまではいいんじゃないかな⁇どうせ今日1日だけなんだし…」
 私は小さい声で止めてみるけれど悠人の耳には全く届いていない…

 「行くぞ‼︎」
 そう強引な口調で言われて、私は結局トホホとただ黙って付いて行くしかなかった

 ジュエリーショップはまた高価で高級なものしか並んでいない…
 0が一桁違っている‼︎
 私は高価なジュエリーアクセサリーに驚くばかりだった…

 「いらっしゃいませ」と店員さんが出迎え、悠人が言った言葉に私はまた仰天した⁉︎

 「結婚指輪を購入したいんです‼︎ペアで付けるのに良い物ありますか⁇」

 結婚指輪⁈
 今結婚指輪って言った⁈

 私は悠人の発言に驚くばかりだ‼︎

 「悠人ちょっと待って‼︎結婚指輪ってどう言う事⁈」
 私は流石の強引さと突拍子のなさに黙って言う事を聞いているわけにはいかないと声を挙げた‼︎

 「今夜のパーティーはパートナー同伴が必須なんだ‼︎葉月には俺の結婚相手のフリをして欲しい」

 結婚相手のフリ⁈
 それなら何も私じゃなくても他にいくらでも適任者がいるんじゃ…
 
 「それなら他にいくらでも適任者ならいるでしょう⁇私結婚相手のフリなんてできないよ⁉︎」
 
 私は必死の思いで悠人を説得した…

 「葉月は今日1日は俺の恋人だろ‼︎拒否する権利はなし⁉︎今日は結婚相手のフリをしてパーティーに出席してもらう…」
 悠人は相変わらず強気で強引で有無を言わさぬ徹底した態度だ…

 「もう…どうなっても知らないよ…」
 諦めた様に肩を落としてポツリと言い、私は今夜のパーティーで結婚相手を演じることに渋々承諾した…

 結局ジュエリーショップではダイヤのあしらってあるシルバーのペアリングと、同じくダイヤが散りばめてある素敵なネックレスを購入した…

 今まで買った物を合計すると一体いくらになるんだろう?
 私は怖くて計算できないけど、全部お任せで頼り切っているこの状況が本当に申し訳なくて、手放しで素直に喜ぶことなんてできなかった…