偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

「栗原さん。あなたの事が好きです。俺と付き合ってください」

「ごめんなさい」


間髪入れずに頭を下げる。

頭を上げると、告白してきた彼が、苦笑いしながら頷いた。


「そっか。好きな奴がいるとか?」

「ごめんなさい」

「あ、こちらこそ、すみません。急に呼び出したのに、来てくれてありがとう」


じゃあ、と言って彼が足早に去っていく。

小さくなる後ろ姿を見ながら盛大にため息をついた。

……入学してから、これで何回目なんだろう。

どこの誰かもわからない男の子が、私に告白をしてくるなんて。


『恋愛対象で見た事ないし、友達以上に見れるわけないじゃん』

『マジで面白かった。そんなガラじゃねぇのに』


私には、告白される要素が何もない。

絶対、罰ゲーム入ってる。