偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

「あ、羽菜。しばらく、昼休みも桐谷君と一緒だから、ご飯別々になっちゃう」

「そっか。……演技とはいえ、かなりガチなんだね。告白断るより面倒だと思うんだけど?」

「だよね?私もそう思うんだけど……」

「いやいや、考えても仕方ない。まあ、体験型恋愛リアリティと思って楽しめばいいんじゃない?」

「リアル脱出ゲーム……みたいな?」

「例えにクセあるけど、そんなもん。毎日がテーマパークだと思っていれば気が楽なんじゃない?」


ああ、そっか。

確かに、体験型恋愛リアリティだと思えば、何ともないかも。

恋人ごっことはいえ、台本がないわけで、これからの事は予測不能。

周りには彼氏がいるって思ってもらえれば、呼び出しは皆無になるわけで。

その時、羽菜が思い出したようにパチンと手をたたいた。