偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

これに関しては仕方がないよね。

人生において絶対に必要っていうわけでもないし。

正直、私は一生おひとり様人生でもいいと思ってるし。

……この繋がれた手だって、いつか終わる、偽物なんだから。



「えっ?偽カノ契約?」

「……うん」


羽菜に本当の事を話せたのは、四時間目の体育の授業の前だった。

体育は男女分かれているので、やっと羽菜と二人きりになれる。

更衣室で着替えた後、体育館に行き、周りに人がいないタイミングで本当の事を話した。

昨日、呼び出された相手にしつこくされて困ったタイミングで桐谷君が助けてくれた事。

少し前に偽カノ契約を持ちかけられていた事。

条件をお互いに出した合った上での契約だという事……全部、羽菜に話した。


「……なるほど。そういう事だったんだ」


状況を全て説明すると、羽菜は納得したように頷いた。