偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

「さすが親友だね。白川さん、めちゃめちゃ俺の事疑うような目で見てたわ」

「羽菜はいつだって私の事、心配してくれてるから」

「……まあ、親友だし、白川さんには本当の事言ってもいいよ?」

「え、いいの?」


羽菜には本当の事を言ってもいい……なんていうと思わなかった。


「うーん、だって、絶対納得しないでしょ。あ、でも、話す時は周りに人いないか気を付けてよ?」

「……うん、わかってる」

「んじゃ、俺たちも教室行こうか」

「……その前に、手、下ろしてくれる?」


肩を抱かれたままの手を指摘すると、桐谷君はアハハと笑った。


「いいじゃんー、べつにー。付き合ってるんだし」

「いや、鬱陶しい」

「えー!鬱陶しいとか、ひどくない?!」


すねるように言う桐谷君にため息をついてしまった。