偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

告白断るよりも、ガチで恋人ごっこする方がめんどくさくないの?


「……わかった」


仕方なく私はスマホを取り出し、桐谷君と連絡先を交換する。


「ありがと。最初はお互いの事知っていかなきゃいけないから、色々教え合おうよ」

「うん、わかった……」


友だちに追加された、桐谷君のアイコンを見ながら頷く。

中学を卒業した時に、スマホを新しくしたので、男の子の連絡先は一切絶った。

だから高校に入って今まで、私のスマホの連絡先に男の子はひとりもいなかった。

そのため、桐谷君が男の子の連絡先第一号となる。


「……せっかくだから、メッセージのやり取りに条件追加してもいい?」

「えっ?!」


条件追加?!

私がスマホを握りしめながら、警戒するように彼を見上げる。

すると、よっぽど私の表情が可笑しかったのか、肩を震わせて笑った。