偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

「言っておくけど、俺は真剣だから。演技だろうと何だろうとガチでやる。雫もその覚悟でいこうよ」


今までふざけた態度が多かっただけに、急に真剣な眼差しで見つめられて、不覚にもドキッとしてしまった。

……確かに、そうだ。

桐谷君に言われて、私は頷く。

やるならガチでやらないと。

演技とはいえ、できなかったら負けたみたいで嫌だ。


「わかった。頑張る」

「うんうん。二つ目の条件。登下校は常に一緒。デートは週一」

「……ええっ?!多くない?せめて月一回で……」

「多くないよ。月一のデートって、ラブラブなカップルじゃないじゃん。付き合ってるって言えない」

「……そっか」


桐谷君、すごく説得力ある。

今までの彼女とデートした事あるんだろうなぁ。

ごめんね、恋愛経験不足で。