偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

「んもうー、仕方ないなー。後は?」

「うーん……ああ、どっちかが嫌になったら契約解除をする事」

「ああ、それに関しては俺は大丈夫。雫ちゃんが不安なら、全然言ってくれて大丈夫だけど、嫌な気持ちにはさせないって約束するよ」


なぜか小指をたてて、ウィンクをしながらキメ顔で言う、桐谷君。

さっき、アイドルみたいって言ったから、ファンサみたいなつもりでやってくれたのかな。


「それはどうも……」

「ええ、反応うっす!」

「後は、SNSに載せないで」

「元々載せるつもりないよ。俺の目に焼き付けるだけで十分」

「……はあ、そうですか」


大丈夫かな?

少々の不安を感じながら、私は首を傾げる。


「後は、何かある?」

「とりあえず、それくらいかな」

「ふむ……」


私の答えを聞いて、桐谷君は口元に手を当てて少し考え込む仕草を見せた。