偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

「何、そのノート」

「雫に告白してきた男リスト。密かに作ってたんだ。同じ人からもっかい呼び出し来たら教えてあげるからね?」


羽菜の言葉に私は思わずフフッと笑ってしまった。

ネタなのか本気なのかわからないけれど、ちゃっかりしているというか、何というか……。


「ありがとう。頼りになる」

「感謝されるほどの事でもないよー。……でも、荒巻先輩の呼び出しどうするの?行くの?」

「うーん……」


正直、知らない人だし、行きたくはない。


「呼び出しに応じても応じなくても、場所が図書室だから、結局行かなきゃいけない場所なんだよね」

「ああ、そっか。図書委員の当番があるんだ?」


差出人はそれを知ってて図書室を指定してきたのか、それとも単なる偶然なのか……。

私は深いため息をつく。