偽カノ始めたら、彼の本気が止まらない件

そんな音を聞きながら、本の整理をしていた時だった。


「……好きです」


可愛らしい女の子の声が聞こえてきた。

……好きです?

誰もいない図書室の奥の方で、演劇部がセリフの練習でもしているのかと思った。

いや、だったら図書室じゃなくて他の場所でやってよと思ったけれど。

何気なく本棚の影から声のした方をそっと見ると、女の子の姿は見えなかったけれど、男の子の姿だけが見えた。

男の子はみんな滅んでしまえとか、覚える気がないとか言っている私でも、彼の事は知っていた。

同じクラスの……名前はわかんない。

でも、キラキラ君って勝手に命名した。

羽菜もそうだけど、二年生になって新クラスになって初日、クラスの女の子たちみんなが、イケメンで優しいって口々に言っていた。

どんな奴だろうかと見てみたら、納得した。

常にキラキラ輝いているくらい眩しくて、まるでアイドルを見ているようだった。