チェシャ猫もハンプティもお互いの存在を知っているようだったから、聞いてみるけどチェシャ猫は私を見てにこりと微笑むだけ。ハンプティに教えてもらえってことなのかな。
確かに同時に掴んだ二重のハンプティ。ハンプティは一人だから同時に掴めるのは当たり前だけれど。
白ウサギと黒ウサギ、同時に二人の呪いを解く。ハンプティを掴んだおかげか、二人を掴める未来が見えた気がした。
「アリスがいないから、心配したよ」
「え、あ、そうだよね。ごめんね」
そうだ、不可抗力とはいえ、具合の悪いチェシャ猫を私放って来てしまったんだ。罪悪感が勝って、聞きたいことも口にすることが出来ない。
チェシャ猫の過去のこと、はっきりと確かめたいのに。
それに、チェシャ猫の呪い。私はチェシャ猫の呪いを知らない。 夢で見た幼いチェシャ猫が言っていたことも気になる。
聞いてもチェシャ猫は答えてくれないかもしれない。またはぐらされるか、思い出してない可能性だってある。けれど聞かなきゃずっとモヤモヤしたままだし、何よりチェシャ猫のことをもっと知りたい。
「チェシャ猫、私チェシャ猫に聞きたいことが」
「いたいた」
「手間」
「かかったね」
「かかったな」
私の言葉を遮ったのは、テンポよく言葉を紡ぐ双子の声。一瞬にして脳裏によぎったショーでの光景を思い出して、今度は違う意味で背筋が凍った。
「双子の門番、何の用だい?」
森でのこともあってか、チェシャ猫が棘のある言い方をしながら双子を睨む。どこからか現れたディーとダムは、私達を見てにこりと笑う。
「我らの王様が」
「お呼びだよ」
「「それからアリス、君に客人だ」」
確かに同時に掴んだ二重のハンプティ。ハンプティは一人だから同時に掴めるのは当たり前だけれど。
白ウサギと黒ウサギ、同時に二人の呪いを解く。ハンプティを掴んだおかげか、二人を掴める未来が見えた気がした。
「アリスがいないから、心配したよ」
「え、あ、そうだよね。ごめんね」
そうだ、不可抗力とはいえ、具合の悪いチェシャ猫を私放って来てしまったんだ。罪悪感が勝って、聞きたいことも口にすることが出来ない。
チェシャ猫の過去のこと、はっきりと確かめたいのに。
それに、チェシャ猫の呪い。私はチェシャ猫の呪いを知らない。 夢で見た幼いチェシャ猫が言っていたことも気になる。
聞いてもチェシャ猫は答えてくれないかもしれない。またはぐらされるか、思い出してない可能性だってある。けれど聞かなきゃずっとモヤモヤしたままだし、何よりチェシャ猫のことをもっと知りたい。
「チェシャ猫、私チェシャ猫に聞きたいことが」
「いたいた」
「手間」
「かかったね」
「かかったな」
私の言葉を遮ったのは、テンポよく言葉を紡ぐ双子の声。一瞬にして脳裏によぎったショーでの光景を思い出して、今度は違う意味で背筋が凍った。
「双子の門番、何の用だい?」
森でのこともあってか、チェシャ猫が棘のある言い方をしながら双子を睨む。どこからか現れたディーとダムは、私達を見てにこりと笑う。
「我らの王様が」
「お呼びだよ」
「「それからアリス、君に客人だ」」

