お抹茶王子にキョーミないですっ!

「職員室行ってみる?」

「え、なんで」

「先生に聞いてみようよ。毎日自主練してるんなら先生もなにか知ってるかもでしょ」


 マヨの行動力ってばスゴすぎる。


 顧問の先生とは普段ほとんど顔を合わせない。この前の京都合宿の時も『お飾り』みたいにいただけで、進行はマサミ先生とさつき先輩がほとんど担っていたし。

 だからちゃんと会話をするのは、じつはこれが初めてだった。


「あ、西尾さん」

「え……はい?」

 茶色の髪を黒のバレッタでハーフアップにした若い女性の先生。名前は安藤先生。前にいたマヨではなくて、後ろのわたしを呼んだ。なんだろう。


「ちょうど聞きたいことがあったの。あなたに」

「なんですか?」


 龍崎先輩のことで頭がいっぱいだったわたしは、突然の質問に正直戸惑った。


「もし嫌でなければ、退部の理由、聞かせてくれない?」

「えっ……」