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マヨが心配してわたしの家に来てくれたのは捻挫もほとんど良くなった、合宿から一週間ほど経ってから。部活があったという日の夜のことだった。
「辞めたって聞いて。みんなビックリしたんだから」
わたしの部屋でマヨは制服のスカートのままで大胆に胡座をかいて座った。
正座とかマジむり、っていつも言ってたもんね。
「『自主退部』だって聞いたけど。いきなりどうしたのさ?」
「自主退部……」
そういうことにされたんだ。
「龍崎先輩、どうしてた?」
訊ねてみると「今日は来なかったよ?」と。
「え、なんで?」
「さあ。『諸用で欠席』って言ってたから。病気とかじゃないとは思うけど」
「そうなんだ……」
すると探偵マヨは横目でわたしを見て「やっぱり龍崎先輩となんかあったんだね?」と探るように訊ねる。
「ね。教えて。『一般庶民スズ助のタマノコシ物語』のつづき」
「やめてってば……」
「ね。ね。進展したんでしょ?」
「……んん」
『お菊ちゃんの姿』については今回も言わなかった。だけど『告白されたこと』は仕方なく白状した。
マヨは「ギャッヒイイイン!」というびっくりするような声を出して、座っているのにぴょんぴょん跳ねた。
