「おはようございます!」
「おはようございます」
さつき先輩はどこを取っても完璧な人だな、と本気で思う。
この人は抜けてるところなんてきっとないんだろう。ゴキブリが出ても叫んだりしないんだろうと思う。まじで。
二日目の今日は朝から老舗茶舗にて『茶の湯体験』が予定されていた。
狭いにじり口をくぐる四畳半の本格的な茶室で、実際に茶の湯を体験するというもの。
ちなみに『茶舗』とはその名の通り、茶道に関するものを扱うお店、という感じ。
いやあ、こんな世界があったなんて茶道部に入るまで(入ってからも)ぜんぜん知らなかったや。
向かうバスの中、マヨは「出される和菓子なにかなぁ?」とわくわく。
ポウちゃんと『予想大会』を楽しんでいた。あれ、だんだん『好きな和菓子を言う大会』になって、今は「それってどんなの?」とマヨがポウちゃんに教わってる。あはは。
「岐阜の『栗きんとん』。お正月のおせち料理の栗きんとんとは全然ちがうものでめちゃんこ美味しいんだよ」
「桔梗の和菓子は今くらいが出始めで。紫色が綺麗なんだよね」
「桜餅って関東と関西でぜんぜんちがうの、知ってる?」
っていうか和菓子に関する知識、すごくないか? ポウちゃん……謎な子だ。
「いいなぁ」
「へええー! すごい」
「食べてみたあいっ!」
すっかり興奮したマヨがそんな受け答えをしてたところだった。
「車内ではお静かに!」
「うわわっ! す、すみません……」
あちゃー。やよいちゃんに叱られてしまった。マズイ。さつき先輩にも睨まれてるかな? とバス座席の前方に目をやると。
あれ……?
さつき先輩はまったくこちらの様子に気づいていなくて、食い入るように窓を見つめていた。
「おはようございます」
さつき先輩はどこを取っても完璧な人だな、と本気で思う。
この人は抜けてるところなんてきっとないんだろう。ゴキブリが出ても叫んだりしないんだろうと思う。まじで。
二日目の今日は朝から老舗茶舗にて『茶の湯体験』が予定されていた。
狭いにじり口をくぐる四畳半の本格的な茶室で、実際に茶の湯を体験するというもの。
ちなみに『茶舗』とはその名の通り、茶道に関するものを扱うお店、という感じ。
いやあ、こんな世界があったなんて茶道部に入るまで(入ってからも)ぜんぜん知らなかったや。
向かうバスの中、マヨは「出される和菓子なにかなぁ?」とわくわく。
ポウちゃんと『予想大会』を楽しんでいた。あれ、だんだん『好きな和菓子を言う大会』になって、今は「それってどんなの?」とマヨがポウちゃんに教わってる。あはは。
「岐阜の『栗きんとん』。お正月のおせち料理の栗きんとんとは全然ちがうものでめちゃんこ美味しいんだよ」
「桔梗の和菓子は今くらいが出始めで。紫色が綺麗なんだよね」
「桜餅って関東と関西でぜんぜんちがうの、知ってる?」
っていうか和菓子に関する知識、すごくないか? ポウちゃん……謎な子だ。
「いいなぁ」
「へええー! すごい」
「食べてみたあいっ!」
すっかり興奮したマヨがそんな受け答えをしてたところだった。
「車内ではお静かに!」
「うわわっ! す、すみません……」
あちゃー。やよいちゃんに叱られてしまった。マズイ。さつき先輩にも睨まれてるかな? とバス座席の前方に目をやると。
あれ……?
さつき先輩はまったくこちらの様子に気づいていなくて、食い入るように窓を見つめていた。
