お抹茶王子にキョーミないですっ!

「──そうですか。ええ。千菊のことはどうぞお好きになさっていただいて。ええ。ふふ」


 そ、と襖を開けるとマサミ先生のそんな声が聴こえた。

 電話中……? 盗み聞きはよくないけど……。


「ええ。朝まででも平気ですわ。あの子、体力はありますので。うっふふふ」

 話の内容が気になりすぎるのですが!


 だけど通話は「ええ。ではまた」と終わってしまった。

 むむ。龍崎先輩……いったい『朝まで』なにをさせられるんだろう。


 なぜか、ぞ、と寒くなった。


「失礼しまーす」

 そんな中を能天気に入ってゆくのはマヨだった。この子は無敵だ。マサミ先生とはとても相性悪そうだけど。

 それからは先輩方も集まりはじめ、マサミ先生の「よろしくて?」という確認ののち『ありがたいご講話』は始まった。