お抹茶王子にキョーミないですっ!

 ちなみに。

 龍崎先輩には「いつでも来ていい」って言われたけど、結局あれから一度も自主練には行かなかった。

 龍崎先輩とは極力出会わないように、関わらないように。

 その気持ちが伝わっていたのかはわからないけど、先輩が朝にわたしを待ち伏せすることもなかったし、親衛隊さんに追われたり囲まれたりすることもなかった。

 そう。まさに平穏に生活できていたんだ。



「部活動の前に(わたくし)から全部員にお話があります」


 挨拶のあと、すら、と手を挙げたのは、やよいちゃんのお姉さん、副部長のさつき先輩だった。


「今日から一年生の新入部員を迎えての部活動となりますので。改めて部の規則について確認しておきます」


 部員は三年生が部長副部長を含めて3名。二年生は全員女子で4名、そして一年生がヤヨイちゃん、ポウちゃん、そしてマヨとわたしの4名。総勢11名だった。


「まず部活動は毎週火曜と金曜の週に二度。部の掛け持ちは自由ですので、そちらの都合での欠席は認められます。ですが、毎月第2金曜だけは『マサミ先生』のご指導日となるためできるだけ茶道部を優先させてください」


「ハイ!」と先輩たちの声が揃って、おお、と思う。運動部みたいだ。そういえばよく日に焼けている先輩も何人かいる。運動部と掛け持ちの人もいるのかも。


「それと……昨年度に引き続き今年度も『部内恋愛』は原則禁止となります」

 誰からともなく視線がチラチラとわたしに向く。えええ。ちょっ……ち、ちがいますよ!?