お抹茶王子にキョーミないですっ!

 頬がヒクヒクと引きつった。じ、冗談? あのさつき先輩が冗談んんん!?

「単純に期待度が高いのだと思います。『スジがいい』と以前おっしゃられていたでしょう? マサミ先生はそういう方です。あなたの素質をお見抜きになって、それで選ばれたのだと、私は思います」

 ひ、え、え……?


「それにこういったイザコザがあってから自ら茶道部に『戻りたい』と主張したのもあなたが初めてのこと。その点も評価されたのかもしれません。単なる『千菊くん目当て』ではなく、純粋に茶道と向き合っている、と判断されたのでしょう」


 純粋に、茶道と……。


「不安なところは私や千菊くんが納得いくまでお教えしますし、千菊くんはあなたを全面的に支えます」

 だから安心なさい。


「…………は、はいっ!」


 まさかこんなことになるなんて。

 そして『その日』は、ななんと、この時点でもう二週間後に迫っていた。


 マァンマミーア!