お抹茶王子にキョーミないですっ!

「そうだね。さつきさんの意見には僕も賛成だ」

 にっこり笑って答える龍崎先輩をさつき先輩はさらに苛立った顔で睨んた。


「ずいぶん余裕ですね?」

「もっと怖がったほうがいいの?」

 う、笑えない。


「怖がるのではなく反省をしてほしいの」

「うーん。反省……ねえ。だけど僕自身は悪かったとは微塵も思わないんだよ。ということは、この規則自体が間違いだったんじゃない?」

「今は『規則の内容』ではなく、『規則違反』の話をしています」

「『間違った規則』でも違反すれば罰されるの?」


 ハラハラした部員たちの眼差しを受けつつ、さつき先輩は「規則を違反したこと自体が罪なの」とバッサリ斬った。ひい。


 な、なんだか前より二人の関係が本音っぽくなったような? 許嫁の約束が解消したからなのかな。


「どの道今度の文化祭が終われば私たち三年生は引退です。すなわち退部などでは罰として甘すぎると思うの」

「ふむ。たしかにね。ではどんな罰を受ければいいのかな?」


 さつき先輩はその問いかけを待っていた、と言わんばかりに「ふ」と微笑んだ。