「り、龍崎先輩っ!?」
「おはよう。スズちゃんと……ああ、大丈夫? 根岸さん」
本当に気絶してしまったマヨは龍崎先輩の親衛隊さんたち(久々の登場だね?)が「お任せくださいっ」と手際よく運んでいった。えええ……。
「大丈夫だよ。彼女たちは慣れてるから安心して。あとで保健室に行けば会えるよ」
「は……はあ」
「それよりさつきさんのことだけど」
「え」
「許嫁の約束を解消することになったんだ」
な。な、な!?
「なんで……ですか?」
そら、と背中が寒くなる。
だってそれって、たぶんわたしのせい、だよね?
「母とケンカをしたんだ。はじめて」
「えっ!?」
「この際親子の縁を切ってもいいと思っていたんだけど。さすがにそこまではしなかったよ」
え。え、え? 先輩!?
「ど、どうしていきなりそんなことに!?」
「どうしてって……それはやっぱり、スズちゃんと再会したから、かな」
「へ……」
「僕を変えたのは、間違いなくスズちゃんの存在だよ」
先輩は夏の朝日の木漏れ日に眩しく照らされながら微笑んでわたしを見ていた。
向こうの木でツクツクボウシが鳴き始める。
「春からひとり暮らしをすることになった。父に協力してもらって、家を出て、母と距離をおくことにしたんだ」
「距離を……」
「そう。それで僕は僕の人生を生きる」
今度は前を向いたまま見せるその横顔は、一皮剥けたみたいでなんだかとても凛々しくかっこよかった。
「おはよう。スズちゃんと……ああ、大丈夫? 根岸さん」
本当に気絶してしまったマヨは龍崎先輩の親衛隊さんたち(久々の登場だね?)が「お任せくださいっ」と手際よく運んでいった。えええ……。
「大丈夫だよ。彼女たちは慣れてるから安心して。あとで保健室に行けば会えるよ」
「は……はあ」
「それよりさつきさんのことだけど」
「え」
「許嫁の約束を解消することになったんだ」
な。な、な!?
「なんで……ですか?」
そら、と背中が寒くなる。
だってそれって、たぶんわたしのせい、だよね?
「母とケンカをしたんだ。はじめて」
「えっ!?」
「この際親子の縁を切ってもいいと思っていたんだけど。さすがにそこまではしなかったよ」
え。え、え? 先輩!?
「ど、どうしていきなりそんなことに!?」
「どうしてって……それはやっぱり、スズちゃんと再会したから、かな」
「へ……」
「僕を変えたのは、間違いなくスズちゃんの存在だよ」
先輩は夏の朝日の木漏れ日に眩しく照らされながら微笑んでわたしを見ていた。
向こうの木でツクツクボウシが鳴き始める。
「春からひとり暮らしをすることになった。父に協力してもらって、家を出て、母と距離をおくことにしたんだ」
「距離を……」
「そう。それで僕は僕の人生を生きる」
今度は前を向いたまま見せるその横顔は、一皮剥けたみたいでなんだかとても凛々しくかっこよかった。
